AI音声エージェントの料金:ビジネスにかかるコスト
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AI音声エージェントの料金は、エージェントを動かすプラットフォーム、各会話を支える大規模言語モデル(LLM)、通話を接続する電話サービスプロバイダーという3つの項目で決まります。多くの料金ページでは月額プラン料金を前面に出していますが、この料金でカバーされるのは3項目のうち最初の1つだけです。
このガイドでは、AI音声エージェントの料金体系、1分あたりの価格を決める要素、現在の人員コストに対するROIの計算方法を解説します。
全編を通して実際のElevenAgentsの料金を使用しているため、具体的な数値を基に計画できます。
まとめ
- 音声エージェントのコストは、プラットフォームの利用分数、LLM使用料、電話サービス料の合計です。LLMと電話サービスの費用は、原価で別途請求されます。
- ElevenAgentsのプランは、月15分を含む無料プランからカスタムのエンタープライズ料金まで用意されています。すべての有料プランで、プラットフォーム料金は1分あたり$0.08です。
- プランの同時通話数の上限によって、エージェントが同時に対応できる通話数が決まります。これは1分あたりの料金と同じくらい重要です。
- 無料プランとスタートアップ助成プログラムは、プロトタイプや初期開発に利用できます。ただし、本番環境で利用すると、実際にLLMと電話サービスの費用がかかります。
- 同じ通話量に必要な人員の総コストとエージェントの総コストを比較し、その際はエージェントが最初から最後まで解決できる通話の割合も考慮してください。
AI音声エージェントの料金早見表
ElevenAgentsは段階制の月額プランを採用しています。各プランには所定の通話時間、同時通話数の上限、チーム規模に応じた機能が含まれます。
プラン
月額料金
含まれる分数
同時通話数
主な追加機能
無料
$0
15
4
ワークフロービルダー、ナレッジベース、ウィジェット
スターター
$6(初月は$1)
75
6
商用ライセンス、テキストメッセージ
クリエイター
$22(初月は$11)
275
10
追加分は1分あたり$0.08
プロ
$99
1,238
20
同時通話数を拡大
スケール
$299
3,738
30
ワークスペースシート3席
ビジネス
$990
12,375
40
ワークスペースシート10席、プロフェッショナルボイスクローン10個
エンタープライズ
カスタム
カスタム
上限を拡大
カスタムDPAとSLA、HIPAA対象顧客向けBAA、カスタムSSO、大規模利用向け割引
有料プランの料金を含まれる分数で割ると、どのプランもプラットフォーム料金は1分あたり$0.08になります。クリエイター以上では追加分も同じく1分あたり$0.08で、テキストメッセージは1通あたり$0.003です。価格に税金は含まれません。すべての有料プランでプラットフォーム料金が同じため、ボリュームディスカウントはカスタムのエンタープライズ料金で提供されます。
表に示しているのはプラットフォーム料金のみです。これにLLM使用料と電話サービス料が加わります。次の2つのセクションで詳しく説明します。
AI音声エージェントの料金モデルの仕組み
AI音声エージェントのプロバイダーは、主に次の3つの方法で料金を設定し、複数を組み合わせることもよくあります。
- 従量課金:1分または1通話ごとに料金を支払います。利用量に比例してコストが変わるため、トラフィックが変動するチームや季節変動のあるチームに適しています。
- シートベースの料金:エージェントを構築、管理、監視するユーザーごとに料金を支払います。このモデルはビジネスプランやエンタープライズプランでよく採用されています。
- 定額サブスクリプション:一定の利用分数を含む固定の月額料金を支払います。上限までは予算を予測しやすくなります。
ElevenAgentsは3つすべてを組み合わせています。各プランには利用分数を含む固定月額料金、追加利用分の1分単位の課金があり、スケールとビジネスにはワークスペースシートも含まれます。

AI音声エージェントの料金モデルを比較する際は、まず表示されている1分あたりの料金がすべて込みか、プラットフォームのみかを確認してください。LLMと電話サービスを原価で別途請求するプラットフォーム料金なら、各項目の費用を把握できます。セット料金では内訳が見えず、最適化しにくくなります。
AI音声エージェントの1分あたりの料金は何で決まりますか?
実質的な1分あたりの料金は、3つの項目の合計です。それぞれ異なる判断によって変動するため、別々の予算として扱ってください。
月間総コスト=(通話時間×プラットフォーム料金)+LLM使用料+電話サービス料

プラットフォーム料金
プラットフォーム料金には、音声と会話のレイヤーが含まれます。ElevenAgentsでは、テキスト読み上げ、スピーチtoテキスト、ターンテイキング、ナレッジベース、RAGが含まれます。
音声品質もこの料金に含まれます。ElevenAgentsのEleven v4 Turboは、90以上の言語で推論レイテンシの中央値約100msを実現します。
LLMコスト
LLMは会話の各ターンで推論し、そのコストはモデルによって異なります。ElevenAgentsではLLM使用料を原価で請求するため、大規模な推論モデルは軽量モデルよりも1分あたりの料金が高くなります。
タスクに合ったモデルを選んでください。注文状況の確認や予約変更といった定型的なリクエストには通常、最高性能のモデルは必要ありませんが、複雑なトラブルシューティングでは必要になる場合があります。
電話サービスのコスト
電話サービスはエージェントを電話網に接続します。通信事業者が独自の料金を請求し、ElevenAgentsはその費用を原価で転嫁します。
電話サービスの費用は、プロバイダー、電話番号の種類、発着信の方向によって異なります。ウィジェットを使ったWebやアプリ内の音声会話では、通信事業者の料金は一切かかりません。
同時通話数とバースト容量
同時通話数とは、エージェントが同時に処理できる通話数です。同時通話数が20のプランでは、利用可能な分数がどれだけ残っていても、同時に20件の会話を処理できます。
月間合計ではなく、ピーク時間帯のトラフィックに合わせてプランを選んでください。ElevenAgentsでは、標準容量を超える通話急増時のバースト料金を1分あたり$0.16としています。エンタープライズでは、同時通話数の上限を引き上げられます。

用途別のAI音声エージェントの平均料金
一律の平均料金はありません。$0からカスタムのエンタープライズ料金まで幅があるのは、料金体系が一貫していないからではなく、用途が異なるためです。見積もる際は、プランの利用分数を通話件数に換算すると便利です。
平均通話時間を4分とすると、各プランは実際の業務量に次のように対応します。
- プロトタイプとテスト:無料($0)とスターター(月額$6)は、月15分と75分が含まれ、初期開発や社内デモに対応します。
- 小規模事業者のサポート:プロ(月額$99)には1,238分が含まれ、月約300件の通話に対応できます。1拠点で問い合わせの着信に対応するには十分です。
- 成長中のサポートチーム:スケール(月額$299)には3,738分が含まれ、月約930件の通話に対応できます。エージェントを管理するチーム向けにワークスペースシート3席も含まれます。
- コンタクトセンター規模:ビジネス(月額$990)には12,375分が含まれ、月約3,090件の通話に対応できます。ピーク時には40件の同時通話が可能です。
- 規制対象・大規模運用:エンタープライズでは、これらのしきい値を超える組織向けに、コンプライアンス条件、カスタムSSO、ボリュームディスカウントを追加できます。
各プランのプラットフォーム料金にLLMと電話サービスの見積額を加えると、月間の総額を確認できます。
音声AIは無料ですか?
音声AIは無料でテストできますが、本番規模での利用は無料ではありません。ElevenAgentsの無料プランには、月15分、同時通話4件、ワークフロービルダー、ナレッジベース、埋め込み可能なウィジェットが含まれます。予算を確保する前に、実際に動くエージェントを構築してテストできます。
スタートアップにはさらに多くの余裕があります。ElevenLabsスタートアップ助成プログラムでは、対象となる新規プロダクトに3,300万文字を含む12か月間の無料利用枠を提供し、会話型エージェントの構築、公開、テストを支援します。この枠でAgentsを680時間以上利用できます。
エージェントが実際の顧客対応を始めると、プラットフォームの利用分数に加えてLLMと電話サービスの費用が発生します。パイロットから本番環境へ移行する前に、3つすべてを計画に含めてください。
購入前にAI音声エージェントのROIを計算する方法
AI音声エージェントのROIは、同じ通話量について、エージェントの総運用コストと人員の総コストを比較して算出します。通話量と、人へのエスカレーションなしでエージェントが解決できる通話数によって結果が変わるため、一律のROIを示すと誤解を招きます。
実際の数値を使って、次の5つの手順を進めてください。
- 通話量を測定:月間通話件数に平均処理時間を掛け、合計時間を分単位で算出します。
- 人員の総コストを計算:賃金、福利厚生、研修、離職、監督、ツールの費用を含め、処理時間1時間あたりのコストとして算出します。
- 解決率を推定:エージェントが最初から最後まで解決する通話の割合です。ElevenLabsのAIサポートエージェントは、月22,000件を超えるチケットのうち65%を最初から最後まで解決し、平均初回応答時間を60秒まで短縮しています。
- エージェントの総コストを計算:プラットフォームの利用分数、LLM使用料、電話サービス料を合計します。
- 同じ条件で比較:エージェントのコストに、エスカレーションされた通話の人員コストを加え、その合計を現在の人員コストと比較します。

これらの手順により、同じ条件で比較できます。以下では、サンプルの数値を使って説明します。
実践的な例
以下の数値は説明用の仮定です。実際の数値に置き換えてください。
- 通話量:月8,000件、1件あたり5分なら、合計40,000分、約667時間です。
- 現在の人員コスト:処理時間1時間あたりの総コストを$40と仮定すると、667時間で月約$26,667です。
- エージェントのプラットフォーム料金:40,000分×$0.08で、月額$3,200です。
- 残る人員コスト:解決率を60%と仮定すると、人のエージェントが引き続き40%の通話に対応するため、月約$10,667です。
- 差額:$26,667から($3,200+$10,667)を引くと、LLMと電話サービスの費用を差し引く前で月約$12,800が残ります。
この差額からLLMと電話サービスの見積額を差し引くと、月間の削減額を算出できます。その後、プランの同時通話数が最も忙しい時間帯に対応できるか確認してください。
コストは効果の一部にすぎません。音声エージェントはいつでも応答し、数秒で返答するため、人のチームは複雑な通話や慎重な対応が必要な通話に集中できます。ElevenLabsでは自社プラットフォームを営業、サポート、採用、業務運営に活用しており、ElevenLabsによるElevenAgentsの活用方法で各部門における効果を紹介しています。
予算に含めるべき隠れたコスト
プラットフォームの利用分数、LLM使用料、電話サービス料が従量料金を構成しますが、予算全体には次の項目も含まれます。
- 設定とインテグレーションにかかる時間:プロンプトやナレッジベース、CRMまたはヘルプデスクとのインテグレーションを設定するには、公開前にチームの時間が必要です。
- テストと品質保証:エージェントは公開前だけでなく、プロンプト、ツール、ナレッジを変更するたびにテストする必要があります。
- 人へのエスカレーション:エージェントが解決できない通話には引き続きスタッフが対応するため、そのコストもモデルに含めてください。
- 監視と改善:ビジネスの変化に合わせて、会話を確認し、エージェントを更新する担当者が必要です。
- コンプライアンスとセキュリティ:カスタムDPAやSLA、HIPAA向けBAA、カスタムSSOなどが必要な場合、通常はエンタープライズ料金になります。
現在の人員コストと一貫した条件で比較できるよう、ROIモデルでは各項目の予備費も計上してください。

AI音声エージェントのコストを削減する方法
プラットフォーム料金は1分あたりで固定されています。そのため、コスト削減の余地は主にエージェントの設定と運用方法にあります。
- タスクに合ったLLMを選ぶ:FAQや意図分類などの単純なタスクには、軽量で低レイテンシのモデルを使い、会話に複雑な推論が必要な場合にだけ高性能モデルを使います。エージェントをサブエージェントに分割すると、それぞれに適したLLMを選べます。
- 適した場面ではWebやアプリ内音声を使う:ウィジェット経由の会話では、通信事業者の料金が一切かかりません。
- 解決率を高める:エージェントが通話を最初から最後まで解決するたびに、その通話の人員コストがなくなります。ナレッジベースとワークフローを改善すれば、エスカレーションを減らせます。
- ピークトラフィックに合わせて同時通話数を設定:最も忙しい時間帯に合わせて計画すれば、通話急増時に1分あたり$0.16のバースト料金が発生するのを避けられます。
- 会話ごとのコストを追跡:会話時間とLLMコストを監視すると、どの種類の通話に費用がかかっているか把握できます。
通話量や通話タイプの構成が変わるのに合わせて、これらの要素を定期的に見直してください。さまざまな設定を継続的にテストし、変更がコストに与える影響を追跡することもできます。

最適なAI音声エージェントプラットフォームの選び方
ビジネスに最適なAI音声エージェントプラットフォームは、料金、容量、管理機能が業務量に合っているものです。
すべての選択肢を同じ基準で評価してください。
- 透明性の高い料金体系:料金ページには、プラン料金、含まれる分数、超過料金、各プランで追加される機能が明記されています。
- 費用項目が分かれている:LLMと電話サービスの費用が別々の項目として表示されるため、支出の内訳を把握し、それぞれを最適化できます。
- ピーク量に合った同時通話数:最も忙しい時間帯に対応できる同時通話数があり、成長に合わせて上限を引き上げられます。
- モデルの選択肢:エージェントごとにLLMを選べるため、タスクごとに性能とコストのバランスを取れます。
- システムインテグレーション:エージェントが通話中にCRMやヘルプデスクのデータを読み書きできます。確認すべきポイントは、CRMおよびヘルプデスク向けAI音声エージェントのインテグレーションガイドで解説しています。
- 本番運用への対応:テスト、人へのエスカレーション、コンプライアンス要件に対応していることが重要です。欧州最大級の保険会社がAIエージェントを本番導入した事例では、規制業界での導入例を紹介しています。
- チームサポート:ワークスペースシートがあれば、エージェントを構築、確認、改善する担当者が同じ環境で作業できます。
これらの基準を満たすプラットフォームなら、通話量が増えても総支出を予測しやすくなります。

カスタマーサービス向けElevenAgentsを始める
ElevenAgentsは透明性の高い段階制料金を採用し、LLMと電話サービスを原価で請求するため、会話ごとの正確なコストを把握できます。まずは無料プランで構築とテストを行い、その後、通話量と同時通話数のニーズに合うプランへ移行できます。
ElevenAgentsのプランと料金を比較してチームに合ったプランを見つけるか、ElevenAgentsの無料アカウントを作成して、今すぐ最初の音声エージェントを構築してください。
AI音声エージェントの料金に関するよくある質問
Jack LimebearはGrowthチームに所属し、ブログやインサイトページのコンテンツライター兼ストラテジストとして活躍しています。ElevenLabsに入社する前は、急成長中のSaaSスタートアップからFortune 500企業まで、さまざまな組織で10年以上にわたりコンテンツ戦略をリードしてきました。ケンブリッジ大学で英文学の修士号を取得しています。




